11月11日(土)に、日本在住20年のチベット人タンカ(仏画)画家である、ウゲン・ナムゲン氏より釈迦如来のタンカを寄贈いただきました。ウゲン氏は9月に小豆島を訪れ、当寺と奥の院の仏谷山を訪れた際に琴線に触れるものがあり、当寺にタンカを寄贈してくださることになりました。精緻で深い色合いのタンカは、出自が同じ鮮やかな砂曼荼羅と調和し、お堂は霊妙な信仰空間になりました。
ウゲン氏は現在、関西を中心にタンカ教室を主宰されており、定期的にタンカの展覧会を開かれています。
ウゲン・ナムゲン氏のプロフィールは以下をご参照ください。
ウゲン ナムゲン タンカ絵師(チベット仏画) 1978年 チベットのチュスムに生まれる 1989年 ラサにて、テンバ ラプテン師(*)の内弟子となる 1996年 独立後、雲南省デチェン県ドュントュリン寺にて、壁画の制作と僧侶へのタンカの指導に携わる。 1998年 ラサにてタンカの制作と弟子の育成に励む。 2005年 来日 岐阜県広讃寺の依頼で2mx2mの大作「阿弥陀仏極楽浄土図」を二年の歳月をかけて描き納める。 2007年京都の佛教大学アジア宗教文化情報研究所による 日本語翻訳チベット絵画の技法と素材本(付録DVD)「チベットタンカの制作過程」の制作協力 京都、神戸、大阪などで制作、指導、個展、他ジャンルのアーティストとのコラボレーション活動。 現在は生駒在住。 大阪市内で月一回タンカ教室を開催している。 *テンバ ラプテン(1941〜2022)ー 伝統あるタンカ絵師の家系に生まれ、チベットで最も著名なタンカ絵師の一人。 大学教育におけるタンカの技法、歴史についてのカリキュラム作成に尽力。1985、チベット大学にて、タンカ教育の初の教授として指導に携わる傍ら、私設の学校でも200人以上のタンカ絵師育てた。
ウゲン・ナムゲンHP https://ugennamugen.wixsite.com/mysite