ヤマーンタカ 一尊(独尊) チベット砂曼荼羅

1993年に山形で開催された「日本文化デザイン会議‘93山形」で、チベット僧を招聘し制作され、その後、山形市七日町公民館で展示されていた「ヤマーンタカ 一尊(独尊)曼荼羅」が、今年8月の終わりに当寺に寄贈されました。通常は「諸行無常」の教えに従い、完成後は崩され川に流されますが、この曼荼羅は硬化処理を施し保存され、30年という年月を感じさせない鮮やかな色彩を保っています。サイズは190cm四方、重量は台座を含めて200kg以上あります。昔は宝石を砕いて粉にしたものが使われていたそうですが、今は大理石を粉にしたものに染料を混ぜた砂が使われています。

曼荼羅とは「本質を有するもの」という意味であり、仏の悟りの世界、宇宙の真理を表現したものであります。白・赤・黄・緑・青の5色を基本とし、全12色で作られています。

この曼荼羅の主尊はヤマーンタカ。日本では大威徳明王に相当する仏で文殊菩薩の化身です。恐ろしい姿をした忿怒尊ですが、智慧の力で輪廻転生の世界で苦しむ衆生を仏道に教え導く仏です。ヤマーンタカ曼荼羅には十三尊と一尊(独尊)型の二種があり、一尊(独尊)は非常に少なく、貴重なものだと言われています。

この砂曼荼羅は10月末に完成した本堂に隣接する曼荼羅道に安置し、11月13日より一般公開しております。

拝観時間は9:00~17:00。基本的に年中無休ですが、法務の都合で閉館している場合もありますので、拝観を希望される場合は確認の連絡をいただけると助かります。

拝観料は¥500(高校生以下無料)です。

連絡先TEL 0879-75-0247 保安寺。